子供が絵本を読んでいる姿を見て、
「……あれ?絵本が逆さまじゃない?」
と思ったことはありませんか?
本人はいたって真剣。
ページをめくりながら、何やら楽しそうに絵本を読んでいる。
親としては、
「絵本の向きが分かってないのかな?」
「逆さまのままで大丈夫?」
「直してあげたほうがいい?」
と気になってしまいますよね。
でも、子供が絵本を逆さまにして見ることは、それだけで心配するようなことではありません。
子供にとっては、大人とは違った理由で絵本を楽しんでいることがあります。
この記事では、子供が絵本を逆さまに読む主な理由と、親はどう対応すればいいのかを紹介します。
結論:絵本を逆さまにしていても、慌てて直す必要はありません
まず結論です。
子供が絵本を逆さまにして読んでいるからといって、すぐに「おかしい」と考える必要はありません。
特に小さな子供の場合、
- 絵そのものを見るのが楽しい
- 自分で絵本を持つことが楽しい
- いつもと違う向きが面白い
- 大人の真似をして「読んでいる」つもり
- 自分の好きな位置から見たい
など、いろいろな理由が考えられます。
そもそも、文字を読む前の子供にとっては、絵本は必ずしも「文章を読むための本」ではありません。
絵を見る、ページをめくる、知っているものを探す、大人と一緒に楽しむ。
それだけでも十分に絵本との関わりです。
子供が絵本を逆さまにする7つの理由
1.絵が見えれば、それで楽しい
小さな子供にとって、絵本の向きは大人ほど重要ではありません。
例えば犬が描かれていたら、
「犬がいる!」
車が描かれていたら、
「ブーブー!」
というように、絵そのものを楽しんでいます。
大人は、
「本はこの向きで読むもの」
と考えますが、子供にとっては、
「好きな絵が見えればOK」
ということもあります。
文字を読むことがまだできない年齢なら、なおさらです。
2.自分で持っているうちに逆さまになった
これもかなり単純な理由です。
子供が自分で絵本を持っていると、
「あれ?いつの間にか逆さまになっている」
ということがあります。
大人なら気づいた時点で直しますが、子供はそのまま気にせず読み続けることがあります。
本人にとっては、
逆さまになったこと自体が問題ではない
のです。
3.わざと逆さまにしている
子供は「いつもと違うこと」が好きな時期があります。
いつも普通に見る絵本を、
「今日は逆さまにしてみよう」
とすることもあります。
大人からすると、
「なんでわざわざ逆さまに?」
と思いますが、子供にとっては単純に遊びの一つなのかもしれません。
絵本を逆さまにする。
横向きにする。
途中のページから始める。
同じページを何度も開く。
こうした行動も、子供なりの絵本との遊び方です。
4.大人の「読んでいる姿」を真似している
子供は大人の行動をよく見ています。
親が絵本を持って読んでいる姿を見て、
「自分も読んでみたい!」
と思うことがあります。
でも、文字はまだ読めません。
そこで、
絵本を持つ。
ページをめくる。
声を出す。
という行動を真似して、「読書ごっこ」をすることがあります。
この場合、絵本が正しい向きかどうかは、それほど重要ではありません。
「絵本を読んでいる人の真似をする」こと自体が楽しいのです。
5.好きなページを見つけている
子供が絵本を逆さまにしたまま、特定のページをじっと見ているなら、その絵が気に入っている可能性もあります。
例えば、
- 動物
- 食べ物
- 車
- 電車
- キャラクター
- 赤ちゃん
- 顔
など、子供によってお気に入りはさまざまです。
大人が「向き」を気にしている間に、子供は「この絵を見る」という目的を達成しているのかもしれません。
6.自分が見やすい位置にしている
子供が床に寝転がりながら絵本を見ていたり、横から絵本をのぞき込んでいたりすると、絵本の向きが逆になることがあります。
これも、
「絵本を正しい向きにする」
より、
「自分が見やすいようにする」
ことを優先しているだけかもしれません。
子供にとっては、読書というより絵を見るための道具として絵本を使っている場合もあります。
7.まだ「本には向きがある」と理解していない
大人にとっては当たり前のことでも、子供にとっては初めてのことがあります。
「本には上と下がある」
「文字には読む方向がある」
「ページはこの向きで開く」
というルールを、最初から知っているわけではありません。
少しずつ経験する中で、
「こうやって読むんだ」
と覚えていきます。
その途中で逆さまになることがあっても、不思議ではありません。
絵本を逆さまにしていたら、親は直すべき?
「逆さまだよ」と直してあげたほうがいいのか、迷いますよね。
基本的には、子供が楽しそうに見ているなら、そのままにしておいても大丈夫です。
例えば、
「逆さまだよ!」
と毎回直す必要はありません。
子供が自分で絵本を持っているなら、まずは自由に見せてあげてもいいでしょう。
親と一緒に読んでいるときなら、
「こっちが上だよ」
と一度教えてあげる程度でも十分です。
それで子供が直すなら、そのまま続きを読めばいい。
直さないなら、
「まあ、今日はこの向きがいいんだな」
くらいで大丈夫です。
「正しい読み方」を教えすぎないことも大切
絵本は教材ではありません。
もちろん、絵本を通して文字や言葉に触れることはあります。
でも、小さいうちは、
「正しく読むこと」より「絵本を好きになること」
のほうが大切です。
「逆さまだよ」
「ページはこうだよ」
「ちゃんとこっちを向けて」
と何度も注意されると、子供によっては絵本そのものを嫌がってしまうことがあります。
せっかく絵本に興味を持っているのであれば、その気持ちを大切にしてあげたいところです。
逆さまでも、こんなことをしていたら十分楽しんでいます
絵本が逆さまでも、
「ワンワン!」
「これなに?」
「ママ!」
などと言いながら絵を指差しているなら、かなり楽しんでいるのではないでしょうか。
また、
- 自分から絵本を持ってくる
- ページをめくる
- 同じページを何度も見る
- 好きなキャラクターを探す
- 絵を指差す
- 知っている言葉を言う
- 親に読んでほしがる
といった行動も、絵本への興味の表れです。
「逆さま」という一点だけを見て判断しないことが大切です。
こんなときは「向き」より全体の様子を見る
絵本を逆さまにすることだけなら、特に問題があるとは限りません。
もし気になる場合でも、
「逆さまにするかどうか」
だけではなく、普段の様子を合わせて見てみましょう。
例えば、
- 絵本や絵そのものに興味を示すか
- 絵を指差したり見たりするか
- 大人と一緒に絵本を楽しめるか
- 言葉や身振りで興味を伝えるか
- 年齢に応じた普段の遊びをしているか
などです。
子供の発達は一人ひとり違います。
何か他にも気になることがある場合は、絵本の向きだけを材料に判断せず、普段の様子も含めて考えるようにしましょう。
必要に応じて、保育士さんや小児科など身近な専門家に相談するのも一つの方法です。
子供が絵本を逆さまにしたら、こんな対応もおすすめ
せっかくなので、逆さまになった絵本を遊びに変えてしまうのもおすすめです。
例えば、
「おっと、今日は逆さまだ!」
「この動物、逆さまでも分かるかな?」
など、親子で笑いながら楽しむ。
子供が興味を持ったら、
「これは何かな?」
と絵について話してみる。
これだけでも十分です。
「正しい向きに戻さなきゃ」と考えすぎなくてもいいでしょう。
まとめ:絵本を逆さまに読むのは、それだけなら心配しなくて大丈夫
子供が絵本を逆さまにして読む理由はさまざまです。
- 絵そのものを楽しんでいる
- 自分で持っているうちに逆さまになった
- わざと逆さまにして遊んでいる
- 大人の真似をしている
- 好きなページを見ている
- 自分が見やすい位置にしている
- まだ本の向きを理解していない
などが考えられます。
そのため、
「絵本が逆さまになっている=何か問題がある」
と考える必要はありません。
子供が楽しそうに絵本を見ているなら、まずはそのまま見守ってあげてもいいでしょう。
親が一緒に読むときには、
「こっちが上だよ」
と自然に教えてあげる程度で十分です。
そして何より、
絵本を逆さまにしていても、自分から絵本を手に取っている。
これは、それだけで絵本に興味を持っているということです。
正しい向きで最後まで読むことだけが、絵本の楽しみ方ではありません。
逆さまでも、途中でも、同じページばかりでも。
その子なりの楽しみ方で絵本と触れ合っていれば、それも立派な「絵本の時間」なのだと思います。
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