子供が絵本のセリフを覚えて繰り返すのはなぜ?暗唱する理由と親の接し方

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「この絵本、何回読んだんだろう……」

そう思っていたら、子供が突然、

「○○だよ!」

と、絵本のセリフを先に言い始めた。

ページをめくる前から次のセリフを言っている。

そんな経験はありませんか?

何度も読んでいる絵本なら、子供がセリフを覚えてしまうことは珍しくありません。

親としては、

「ちゃんと内容を理解してるのかな?」

「丸暗記しているだけじゃないの?」

「同じセリフを何度も言うけど大丈夫?」

と気になることもありますよね。

でも、子供が絵本のセリフを覚えて繰り返すのは、ごく自然な絵本の楽しみ方の一つです。

子供にとっては、絵本のセリフを覚えること自体が楽しかったり、親とのやり取りを楽しんでいたり、自分が知っている言葉を使ってみたかったりするのかもしれません。

この記事では、子供が絵本のセリフを覚えて繰り返す理由と、そんなときに親はどう接すればいいのかを紹介します。

結論:絵本のセリフを覚えるのは、子供がその絵本を楽しんでいるからかもしれません

まず結論です。

子供が絵本のセリフを覚えて繰り返すこと自体は、特別珍しいことではありません。

お気に入りの絵本を何度も読んでいると、

「次はこのセリフ」

「このページではこの言葉」

と覚えていくことがあります。

そして、親が読む前に自分から言ってみる。

これは、子供にとってはちょっとした達成感でもあります。

「知ってる!」

「言えた!」

「次はこれ!」

という楽しさがあるのでしょう。

子供が絵本のセリフを覚える7つの理由

1.何度も聞いているから自然に覚える

一番シンプルな理由です。

子供はお気に入りの絵本を何度も読んでもらいたがります。

昨日も読んだ。

今日も読んだ。

寝る前にも読んだ。

そしてまた、

「もう一回!」

となる。

これだけ繰り返し聞いていれば、セリフを覚えてしまうのも不思議ではありません。

大人でも、好きな歌なら何度も聞いているうちに歌詞を覚えてしまいますよね。

子供にとっては、それと似たような感覚なのかもしれません。

2.次に何が起きるか分かるのが楽しい

子供がセリフを先に言う場合、

「次はこれだ!」

という展開を楽しんでいる可能性があります。

親がページをめくる。

子供がセリフを言う。

親が、

「そうそう!」

と続ける。

このやり取りが楽しいのです。

特にお気に入りの場面では、毎回同じタイミングで同じセリフを言うことがあります。

まるで絵本と一緒に掛け合いをしているような感じです。

3.「自分も読める!」という感覚が楽しい

まだ文字を読むことができない子供でも、絵本の内容を覚えることはできます。

ページの絵を見て、

「このページはこのセリフ」

と記憶しているからです。

そのため、絵本を開きながらセリフを言っていると、

「自分で絵本が読めている!」

という感覚になることがあります。

もちろん、文字を一文字ずつ読んでいるわけではありません。

それでも、自分の力で物語を再現できることは、子供にとって大きな楽しみです。

4.好きな言葉を何度も言いたい

子供は、気に入った言葉を繰り返すことがあります。

面白い言葉。

言いやすい言葉。

響きが面白い言葉。

ちょっと変わった言葉。

そうした言葉を気に入ると、絵本以外の場所でも繰り返すことがあります。

例えば、

絵本の中の面白いセリフを食事中にも言う。

遊びながら言う。

寝る前にも言う。

そんなこともあります。

「なんで今そのセリフ?」

と思うかもしれませんが、子供にとっては、その言葉を使うこと自体が楽しいのでしょう。

5.親の反応が嬉しい

子供が絵本のセリフを言ったときに、

「すごい!覚えてるね!」

「次のセリフ分かったの?」

と親が反応すると、それが嬉しくてまた言いたくなることがあります。

子供からすると、

「セリフを言う」

「パパやママが喜ぶ」

「また言ってみよう」

という楽しい経験になるわけです。

絵本のセリフを覚えていることそのものだけではなく、親とのコミュニケーションも楽しんでいるのかもしれません。

6.物語の展開を覚えている

何度も同じ絵本を読んでいると、子供は物語の流れも覚えていきます。

「この後どうなる?」

と聞くと、

「○○が来る!」

と答える。

ページをめくる前に、

「次は○○!」

と言う。

こうした姿を見ると、

「そんなところまで覚えてるの?」

と親が驚くこともあります。

絵本を繰り返し読むことで、言葉だけでなく物語の流れも記憶しているのでしょう。

7.「いつもの絵本」が安心する

同じ絵本を何度も読むことには、安心感もあります。

次に何が出てくるか分かる。

どんなセリフが出てくるか分かる。

最後にどうなるか分かる。

子供にとっては、この「分かっている」という感覚が心地よいことがあります。

だからこそ、

「また同じ絵本?」

と思うほど繰り返し読みたがることがあります。

セリフを覚えている=内容を理解している?

ここは気になるところですよね。

結論としては、セリフを暗唱できることと、物語の内容を完全に理解していることは同じではありません。

子供は音やリズムとしてセリフを覚えていることもあります。

一方で、

「この場面ではこういうことが起きている」

「この人は悲しい」

「次にこうなる」

と、物語の内容まで理解している場合もあります。

つまり、

「覚えているだけ」か「理解している」かの二択ではありません。

言葉を覚えることから始まって、少しずつ意味や物語の流れを理解していくこともあります。

セリフを言う子供には、無理に質問しなくてもいい

「このセリフはどういう意味?」

「誰が言った?」

「どうしてこうなった?」

と、ついつい確認したくなるかもしれません。

もちろん会話を楽しむのはいいのですが、毎回テストのように質問する必要はありません。

子供が楽しそうにセリフを言っているなら、

「そうだね!」

「覚えてるね!」

と受け止めるだけでも十分です。

絵本は勉強の時間ではなく、親子で楽しむ時間でもあります。

子供が先にセリフを言ったら、親はどうする?

おすすめなのは、そのまま一緒に楽しむことです。

例えば、

親:「むかしむかし……」

子供:「○○がいました!」

親:「そうそう!」

という感じです。

子供が先に言ってしまっても、

「まだ読んでないよ!」

と止める必要はありません。

むしろ、

「じゃあ次のセリフお願い!」

と子供に任せてしまうのも面白いでしょう。

子供に「読んでもらう」のも楽しい

セリフをかなり覚えているなら、

「今日は○○ちゃんが読んでくれる?」

とお願いしてみるのもいいでしょう。

もちろん、文字を読む必要はありません。

絵を見ながら覚えているセリフを言うだけでも十分です。

子供がページをめくって、

「むかしむかし……」

と話し始める。

親は聞き役になる。

それだけでも、いつもの読み聞かせとは違った楽しみ方になります。

絵本のセリフを日常生活で使うこともある

お気に入りのセリフを、絵本以外でも使う子供がいます。

例えば、

遊びながら突然絵本のセリフを言う。

親に向かってキャラクターのセリフを言う。

ぬいぐるみを使って絵本の場面を再現する。

こうした行動もあります。

これは、子供が絵本の世界を普段の遊びに取り入れているのかもしれません。

「また言ってる」

ではなく、

「この絵本、相当好きなんだな」

くらいに見てあげてもいいでしょう。

同じセリフを何度も言うのはなぜ?

これもよくあります。

子供が気に入ったセリフを、

何回も。

何十回も。

場合によっては何日も。

繰り返すことがあります。

理由は、

  • 音が面白い
  • 言いやすい
  • 意味が気に入っている
  • 親が反応してくれる
  • キャラクターが好き
  • その場面が好き
  • 言うこと自体が楽しい

など、いろいろ考えられます。

大人が「もう聞き飽きた……」と思っても、子供にとってはまだまだ面白いのです。

「また同じ絵本?」と思ったら

お気に入りの絵本を何度も読んで、

「またこれ?」

と思うこともありますよね。

そんなときは、親が少しアレンジしてみるのもおすすめです。

例えば、

「今日はこのセリフ、○○ちゃんが言ってみよう」

「この動物は何て言ってるのかな?」

「次はどうなる?」

など。

ただし、子供が普通に読んでほしそうなら、無理にアレンジする必要もありません。

同じ絵本を同じように読むことも、子供にとっては楽しい時間です。

絵本のセリフを覚えることから、いろいろな遊びにつながる

絵本のセリフを覚えたら、それをきっかけに遊びを広げることもできます。

例えば、

  • ぬいぐるみで絵本を再現する
  • セリフを使ってごっこ遊びをする
  • 絵本に出てきた動物の真似をする
  • 絵本に出てきた食べ物を実際に探す
  • 「次はどうなる?」と一緒に考える

などです。

絵本を読むだけで終わらず、絵本の世界が日常の遊びに広がっていくことがあります。

こんな場合は「セリフ」だけで判断しない

絵本のセリフを覚えて繰り返すことだけで、子供の発達について何かを判断する必要はありません。

子供の様子は一人ひとり違います。

もし発達について気になることがある場合は、

  • 絵本以外ではどのようにコミュニケーションを取っているか
  • 普段どのように遊んでいるか
  • 言葉をどのように使っているか
  • 家族や周囲の人とどのように関わっているか

など、全体の様子を見ることが大切です。

絵本のセリフを覚えているという一つの行動だけで、何かを決めつけないようにしましょう。

気になることがいくつか重なっている場合は、保育士さんや小児科など、身近な専門家に相談してみてもいいでしょう。

まとめ:絵本のセリフを覚えるのは、子供なりの「絵本の楽しみ方」

子供が絵本のセリフを覚えて繰り返す理由には、

  • 何度も聞いて自然に覚えた
  • 次の展開を知っているのが楽しい
  • 「自分も読める」という感覚が嬉しい
  • 好きな言葉を言いたい
  • 親の反応が嬉しい
  • 物語の流れを覚えている
  • いつもの絵本に安心感がある

などがあります。

そのため、

「セリフを覚えてしまった=丸暗記しているだけ」

と考える必要はありません。

言葉を覚えたり、物語を楽しんだり、親とやり取りしたり。

子供はいろいろな方法で絵本の世界を楽しんでいます。

もし子供が親より先にセリフを言ったら、

「おっ、次のセリフ分かってるね!」

と一緒に喜んであげるのもいいでしょう。

何度も同じセリフを言うなら、

「そんなにそのセリフ好きなんだね」

と受け止めてあげる。

そして、子供が絵本を閉じるまで、あるいは「もう一回!」と言うまで、一緒に楽しむ。

そんな時間も、親子にとって大切な絵本の思い出になるのではないでしょうか。

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