「絵本を読んでいると、子供がすぐに質問してくる……」
「『これは何?』『どうして?』と何度も聞かれて、なかなか読み終わらない」
そんな経験はありませんか?
親としては、せっかく読み聞かせをしているのだから最後まで読んであげたいと思いますよね。
でも、ページをめくるたびに質問されると、
「ちょっと待って、今読んでるから!」
と言いたくなることもあります。
しかし、子供が絵本の途中で質問するのは、単純に話を邪魔しているわけではありません。
絵本の内容に興味を持ち、自分なりに考えながら物語を楽しんでいる可能性があります。
今回は、子供が絵本の途中で「これは何?」「どうして?」と質問する理由や、親がどのように対応するとよいのかについて紹介します。
子供はなぜ絵本の途中で質問するの?
子供が質問する理由はいくつか考えられます。
例えば、
- 絵本の内容が気になった
- 知らない言葉が出てきた
- 登場人物の行動が不思議だった
- 絵の中に気になるものを見つけた
- 自分の知っていることと結びつけている
- 親と会話したい
- 「どうして?」という疑問を解決したい
などです。
つまり、質問そのものが絵本に興味を持っている証拠なのかもしれません。
「これは何?」は知りたい気持ちの表れ
小さな子供は、絵本に登場するものを見て、
「これ何?」
と聞くことがあります。
例えば、動物の絵を指差して、
「これは?」
と聞く。
親が、
「これはキリンだよ」
と答える。
すると、
「キリンって何するの?」
「なんで首が長いの?」
と、次の質問が始まることもあります。
大人からすると質問がどんどん増えているように見えますが、子供の中では一つひとつの疑問がつながっているのでしょう。
「どうして?」には理由がある
子供が成長すると、「どうして?」という質問が増えることがあります。
絵本の中でも、
「どうしてこの子は泣いてるの?」
「どうして雨が降ってるの?」
「どうしてここに行くの?」
など、登場人物の行動や物語の理由を知りたがることがあります。
これは、単に言葉を覚えるだけではなく、
「なぜこうなったのか?」
と物事のつながりを考えているからかもしれません。
絵本を「見る」から「考える」へ
最初の頃は、子供は絵本の絵を見て楽しむことが中心かもしれません。
しかし、少しずつ、
「この人は何をしているの?」
「次はどうなるの?」
と、物語について考えるようになります。
質問が増えるということは、絵本を受け身で聞くだけではなく、自分なりに物語を理解しようとしているとも考えられます。
親としては質問に全部答えなくてもいい
とはいえ、子供の質問に毎回すべて答えるのは大変です。
特に寝る前に、
「なんで?」
「これは?」
「どうして?」
が続くと、なかなか絵本が終わりません。
そんなときは、すべての質問に詳しく答えなくても大丈夫です。
「なんでだろうね?」
「どうしてだと思う?」
と、子供に返してみるのも一つの方法です。
「どうしてだと思う?」と聞いてみる
例えば、絵本の中で主人公が泣いていたとします。
子供が、
「どうして泣いてるの?」
と聞いてきたら、
「どうしてだと思う?」
と聞いてみます。
すると、
「おもちゃがなくなったからじゃない?」
「寂しいからかな?」
など、子供なりの答えを考えてくれるかもしれません。
正解をすぐに教えるのではなく、子供自身に考えてもらう時間にすることができます。
質問から会話が広がることもある
絵本の質問は、物語だけで終わらないことがあります。
例えば、絵本に犬が出てきたとします。
子供が、
「犬って何を食べるの?」
と聞く。
そこから、
「犬を見たことある?」
「どんな犬だった?」
と会話が広がることもあります。
絵本が、子供の経験や記憶を話すきっかけになるのです。
「この前見た!」も大切な反応
絵本を読んでいると、
「これ、この前見た!」
と子供が言うことがあります。
例えば、絵本に電車が出てきたら、
「駅で見たよ!」
と言う。
これは、絵本の内容と自分の実体験を結びつけているのでしょう。
そんなときは、
「そうだね。駅で見たね」
と話を広げてあげると、絵本と現実の経験がつながります。
質問されるときは絵本を止めてもいい?
もちろんです。
子供が特に興味を持っている場面なら、いったん絵本を止めて話をしても構いません。
例えば、
「この動物は何?」
と聞かれたら、
「これはゾウだよ」
と答えてから、
「大きいね」
などと少し会話して、また読み始めればいいのです。
絵本は「文章を最初から最後まで読むこと」だけが目的ではありません。
ただし、全部の質問に付き合う必要はない
一方で、子供が質問を連発して疲れてしまうこともあります。
そんなときは、
「質問はあと1つにしようね」
「このページを読んでから答えるね」
など、ルールを決めてもよいでしょう。
子供の興味を大切にしながら、親の負担も考えることが大切です。
子供の質問を否定しない
「そんなこと聞かないの!」
「今読んでるから黙って!」
と強く言われると、子供は質問すること自体を遠慮するようになる可能性があります。
もちろん、親が疲れているときにイライラしてしまうのは自然なことです。
毎回完璧に対応する必要はありません。
余裕があるときには、
「どうして気になったの?」
「面白いところに気づいたね」
と受け止めてあげるだけでも十分です。
子供の質問は全部「正解」を求めているわけではない
子供の、
「どうして?」
という質問は、必ずしも詳しい答えが欲しいとは限りません。
親との会話そのものを楽しんでいる場合もあります。
「どうして?」
「そうだね、なんでだろうね」
「○○だからかな?」
という短いやり取りだけでも、子供にとっては楽しいコミュニケーションになることがあります。
親が答えられない質問はどうする?
子供から質問されても、
「それはどういう意味?」
「どうしてそうなるの?」
と親が答えに困ることもあります。
そんなときは、
「お父さんもわからないな。一緒に考えてみよう」
で大丈夫です。
何でも知っている必要はありません。
むしろ、
「一緒に調べてみよう」
という姿勢を見せることで、親子で考える時間を作ることもできます。
絵本を最後まで読めなくても大丈夫
質問が多い子供の場合、1冊の絵本を読むのにかなり時間がかかることがあります。
途中で話が脱線してしまい、
「今日は最後まで読めなかった」
という日もあるでしょう。
でも、それほど気にする必要はありません。
絵本を最後まで読むことよりも、子供がその絵本をきっかけに、
「知りたい」
「話したい」
と思っていることも大切です。
子供が質問しやすい読み方をしてみよう
絵本を読むときに、少し間を作るのもおすすめです。
例えば、
「○○が森の中に入っていきました。すると……」
と少し止めて、
「何がいるかな?」
と聞いてみる。
すると子供が、
「クマ!」
「ウサギ!」
など、自分で予想するかもしれません。
こうした読み方なら、子供も物語に参加しやすくなります。
質問ではなく「指差し」も大切
まだ言葉が十分に話せない子供の場合、質問の代わりに絵を指差すことがあります。
「これ!」
と指差したら、
「これは猫だね」
「赤い車だね」
と親が言葉にしてあげるだけでもよいでしょう。
子供の興味を言葉に置き換えることで、親子の会話が広がります。
同じページで何度も止まる場合
お気に入りのページができると、毎回そこで止まる子供もいます。
「ここが好きなんだね」
と受け止めて、少し話してみましょう。
毎回同じ質問をする場合もあります。
「また同じ質問してる」
と思うかもしれませんが、子供は繰り返し確認することで理解を深めていることがあります。
質問が多い子供には「一緒に考える」がポイント
子供から質問されたとき、すぐに答えを教えるだけではなく、
「どう思う?」
「どっちかな?」
「一緒に考えてみようか」
と返してみるのもおすすめです。
もちろん、簡単な質問なら普通に答えても構いません。
大切なのは、質問を「勉強」にしすぎないこと。
あくまで親子で絵本を楽しむことを意識しましょう。
寝る前なら質問を短めにしてもOK
寝る前の読み聞かせでは、質問が増えすぎると子供が目を覚ましてしまうこともあります。
「今日は静かに絵本を楽しもうね」
と伝えて、質問は少しだけにするのもよいでしょう。
例えば、
「最後に一つだけ質問しよう」
と決めておく方法もあります。
親が疲れているときは無理しない
子供の「なんで?」に毎回丁寧に答えるのは、簡単なことではありません。
仕事や家事で疲れている日なら、
「今日はあとで一緒に考えよう」
「今は絵本を読むね」
と伝えても大丈夫です。
子供の疑問を大切にすることと、親が無理をすることは別です。
よくある質問
Q. 絵本の途中で質問ばかりするのは問題ありませんか?
質問すること自体は珍しいことではありません。
絵本の内容に興味を持ち、理解しようとしている可能性があります。
Q. 毎回質問に答えたほうがいい?
すべてに詳しく答える必要はありません。
簡単に答えたり、「どう思う?」と子供に返したりしてもよいでしょう。
Q. 質問が多すぎて絵本が終わりません
無理に最後まで読まなくても大丈夫です。
「今日はここまで」と区切ったり、「あと1つだけ質問ね」と決めたりする方法があります。
Q. 子供の質問に答えられないときは?
「わからないね。一緒に考えてみよう」と伝えて大丈夫です。
親子で一緒に考えることも、絵本を楽しむ方法の一つです。
まとめ|絵本の「なんで?」は子供の興味の表れ
子供が絵本の途中で質問するのは、
「絵本に興味がないから」
とは限りません。
むしろ、
- 登場人物が気になる
- 知らない言葉を知りたい
- 物語の理由を知りたい
- 次の展開を予想したい
- 自分の経験と結びつけたい
- 親と話したい
など、さまざまな気持ちがあるのかもしれません。
「これは何?」
「どうして?」
という質問が出てきたら、余裕のあるときには、
「どうしてだと思う?」
と返してみるのもおすすめです。
子供の考えを聞くことで、思わぬ答えが返ってくるかもしれません。
もちろん、毎回丁寧に答えなくても大丈夫です。
親が疲れている日は短く答えてもいいですし、「今日はここまで」と区切っても構いません。
絵本の読み聞かせは、最後まで完璧に読むことが目的ではありません。
子供が絵本を見て、
「知りたい!」
「これ何?」
「どうして?」
と思った瞬間こそ、親子の会話が生まれる大切な時間なのかもしれません。
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