「また同じ歌を歌ってる……」
「さっきからずっと同じ曲だけど、そんなに好きなの?」
子供と過ごしていると、同じ歌を何度も繰り返し歌っている姿を見ることがあります。
朝から同じ歌。
遊びながら同じ歌。
お風呂でも同じ歌。
寝る前にもまた同じ歌。
親としては、
「よく飽きないな……」
と思ってしまうこともありますよね。
「同じ歌ばかり歌うけど大丈夫?」
「何か理由があるの?」
と気になる方もいるでしょう。
でも、子供が同じ歌を何度も歌うことは、珍しいことではありません。
お気に入りだから歌っていることもあれば、歌詞やメロディーを覚えることが楽しかったり、自分の声を出すこと自体を楽しんでいたりすることもあります。
この記事では、子供が同じ歌を何度も歌う理由と、親はどのように付き合えばいいのかを紹介します。
結論:同じ歌を何度も歌うのは「楽しいから」が大きな理由
まず結論です。
子供が同じ歌を何度も歌うのは、
「その歌が好き」「歌うことが楽しい」
という、とてもシンプルな理由であることが多いでしょう。
大人でも、気に入った曲があると何度も聴きたくなることがあります。
子供の場合は、
- メロディーが好き
- 歌詞が面白い
- 歌いやすい
- 覚えたことが嬉しい
- 歌うと親が反応してくれる
- 歌うことで気分がよくなる
- 同じことを繰り返すのが楽しい
など、さまざまな理由があります。
「また同じ歌?」と思っても、子供にとっては毎回楽しいのかもしれません。
子供が同じ歌を何度も歌う8つの理由
1.その歌が大好きだから
一番分かりやすい理由です。
単純に、その歌が大好きなのかもしれません。
好きなキャラクターの歌。
保育園や幼稚園で覚えた歌。
絵本に出てくる歌。
家族と一緒に歌った歌。
お気に入りの歌は、何度でも歌いたくなるものです。
大人でも、好きな曲を何度も聴くことがありますよね。
子供にとっては、
「もう一回歌いたい!」
という気持ちが自然に出てくるのでしょう。
2.歌詞を覚えるのが楽しい
子供は、歌を繰り返すことで少しずつ歌詞を覚えていきます。
最初は、
「○○~♪」
と一部分だけだったのが、
次第に最初から最後まで歌えるようになる。
そして、
「全部歌えた!」
ということが嬉しくなります。
そのため、同じ歌を何度も歌って練習することがあります。
これは、子供にとっては勉強というより遊びながら覚えている感覚なのかもしれません。
3.自分で歌えることが嬉しい
子供にとって、「知っている歌を自分で歌える」というのは大きな達成感になります。
親が歌っていた歌を覚えた。
保育園で教えてもらった歌を家で歌える。
お気に入りの曲を最初から最後まで歌える。
こうした経験をすると、
「もっと歌いたい!」
となることがあります。
同じ歌を繰り返すことで、自分の成長を楽しんでいるとも考えられます。
4.歌うことで気分がよくなる
歌は、楽しいときだけに歌うものではありません。
子供は、
- 遊びながら
- 歩きながら
- お風呂に入りながら
- 車に乗りながら
- 一人でいるとき
- 寝る前
など、さまざまな場面で歌います。
歌うこと自体が楽しくて、気持ちを切り替えるきっかけになっているのかもしれません。
特にお気に入りの歌なら、歌うだけで楽しい気分になれることもあります。
5.歌を通して遊んでいる
子供にとって歌は、音楽を聴くものだけではありません。
歌いながら踊る。
ぬいぐるみに歌ってあげる。
歌の登場人物になりきる。
歌詞に合わせて動く。
こうした遊びにつながることがあります。
同じ歌を何度も歌っているように見えても、実はそのたびに遊び方が違うこともあります。
一回目は普通に歌う。
二回目は踊る。
三回目はぬいぐるみに歌う。
そんなふうに、歌を使って遊んでいるのです。
6.親が喜んでくれるのが嬉しい
子供が歌ったとき、
「上手!」
「歌えるようになったね!」
「もう覚えたの?」
と親が反応すると、子供は嬉しくなります。
そして、
「もう一回歌う!」
となることがあります。
歌そのものが好きなのに加えて、歌うことで親とのコミュニケーションが生まれることも楽しんでいるのでしょう。
特に小さな子供にとって、親が自分の歌を聞いてくれることは嬉しい経験です。
7.繰り返すことで安心する
子供は「いつも同じ」という状況を好むことがあります。
同じ絵本。
同じ遊び。
同じ歌。
同じ順番。
次に何が起こるのか分かっていると、安心できます。
お気に入りの歌を繰り返すことも、その一つかもしれません。
「この歌なら知っている」
「次はこの歌詞」
と分かっていることが心地よいのです。
8.新しく覚えたものを使ってみたい
新しい歌を覚えたばかりの時期には、特に何度も歌うことがあります。
新しい言葉を覚えたときに何度も使ってみるのと同じです。
「こんな歌を覚えたよ!」
という気持ちで、家でも繰り返し歌っているのかもしれません。
親からすると「何回目?」と思っても、子供にとってはまだまだ新鮮なのです。
同じ歌を何度も歌うのは、飽きないの?
大人からすると不思議ですよね。
「同じ歌を10回も歌って、よく飽きないな……」
と思うこともあります。
でも、子供にとっては、繰り返すことそのものが楽しい場合があります。
同じ歌でも、
「今日はここまで歌えた」
「今日は大きな声で歌えた」
「今日は踊りながら歌えた」
など、その日の楽しみ方が少しずつ違うこともあります。
大人が「同じ」と感じていても、子供の中では毎回違う経験になっているのかもしれません。
同じ歌を歌うことは、言葉を覚えることにもつながる
歌には、言葉の繰り返しやリズムがあります。
そのため、子供は歌を楽しみながら、さまざまな言葉に触れることができます。
例えば、普段の会話ではあまり使わない言葉でも、歌なら自然に口にすることがあります。
最初は意味が分からなくても、何度も歌っているうちに、
「この言葉はこういう場面で使うんだ」
と理解していくこともあります。
もちろん、歌をたくさん歌えば必ずこうなるというものではありませんが、歌も子供にとって言葉に触れる身近な方法の一つです。
子供が歌詞を間違えても、すぐに直さなくて大丈夫
子供が歌詞を間違えていると、
「そこ違うよ!」
と教えたくなることがあります。
でも、本人が楽しそうに歌っているなら、まずはそのまま聞いてあげてもいいでしょう。
例えば、
「○○~♪」
と少し違う歌詞で歌っていたら、
「そうそう、○○だね」
と正しい言葉を自然に返すだけでも十分です。
歌はテストではありません。
正確に歌うことより、楽しく歌うことを大切にしてもいいでしょう。
「もう一回!」が何度も続いたらどうする?
子供の、
「もう一回!」
が延々と続くこともあります。
親としては、
「もう十分でしょ!」
と言いたくなりますよね。
そんなときは、
「あと1回歌ったら終わりにしよう」
と区切りを作る方法があります。
例えば、
「最後の1回ね」
「次でおしまい」
と先に伝えておく。
子供が納得できるようなら、その後に別の遊びへ切り替えます。
もちろん、親に余裕があるときは、何度でも一緒に歌ってあげても構いません。
大切なのは、親が無理をしすぎないことです。
親が疲れたときは、聞く時間を短くしてもいい
同じ歌を何度も聞くのは、思っている以上に疲れることがあります。
そんなとき、
「今日は3回までね」
「今はちょっと休憩するね」
と伝えても大丈夫です。
子供の好きなことを尊重することと、親が全部付き合うことは別です。
親自身が疲れ切ってしまわないように、無理のない範囲で楽しみましょう。
同じ歌から、子供の「好き」が見えてくる
子供が何度も歌う歌には、その子の興味が隠れていることがあります。
動物の歌ばかり歌う。
乗り物の歌が好き。
食べ物の歌を繰り返す。
季節の歌が好き。
歌詞よりもメロディーが好き。
そんなふうに、何を楽しんでいるのかを観察してみるのも面白いでしょう。
お気に入りの歌をきっかけに、
「この歌に出てくる動物、他にも知ってる?」
「この歌の絵本もあるよ」
など、別の遊びや絵本につなげることもできます。
同じ歌を歌うことだけで「何か問題がある」と考えなくても大丈夫
子供が同じ歌を何度も歌うという一つの行動だけで、発達などについて判断する必要はありません。
子供によって、好きな遊び方も、繰り返し方も違います。
歌以外の場面も含めて、
- 普段どのように人と関わっているか
- どのように遊んでいるか
- 言葉をどのように使っているか
- 日常生活でどのように過ごしているか
など、全体の様子を見ることが大切です。
歌を繰り返すこと以外にも気になることが重なっている場合は、保育士さんや小児科など、身近な専門家に相談してみてもいいでしょう。
まとめ:同じ歌を何度も歌うのは、子供なりの楽しみ方
子供が同じ歌を何度も歌う理由には、
- その歌が大好き
- 歌詞を覚えるのが楽しい
- 自分で歌えることが嬉しい
- 歌うことで気分がよくなる
- 歌を使って遊んでいる
- 親が喜んでくれるのが嬉しい
- 繰り返すことで安心する
- 新しく覚えた歌を使ってみたい
などがあります。
だから、
「同じ歌ばかり歌う=おかしい」
と考える必要はありません。
むしろ、
「この歌、そんなに好きなんだね」
「もう歌詞覚えちゃったね」
と、一緒に楽しんでみるのもいいでしょう。
何度も歌ううちに、歌詞を覚えたり、言葉を覚えたり、歌に合わせて体を動かしたり、ごっこ遊びに発展したりすることもあります。
もちろん、親が疲れているときは、
「あと1回ね」
と区切っても大丈夫です。
子供の「もう一回!」に全部付き合わなくても、愛情が足りないわけではありません。
子供が同じ歌を何度も歌っているとき。
それはもしかすると、
「この歌が好き!」
という気持ちだけではなく、
「覚えたよ!」
「歌えるよ!」
「一緒に楽しもう!」
という子供からの小さなメッセージなのかもしれません。
今日もまた同じ歌が始まったら、余裕のあるときだけでも、一緒に口ずさんでみてはいかがでしょうか。
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