世界保健機関(WHO)が、2016年に世界で肥満の子供(5~19歳)は推定1億2400万人に達しているとの報告書を発表しました。
また、2億1千万人は肥満ではないものの、太り気味とみられるとしています。
世界的に増加傾向にあり、糖尿病やがん等にかかるリスクが高くなっていると警告しています。
報告書は、砂糖を多く含む清涼飲料水や加工食品などの取り過ぎが原因だと指摘、各国政府に子供を不健康な食事から守る対策を呼び掛けています。
地域別では、太平洋島諸国で肥満の割合が特に高く、ナウルとクック諸島ではそれぞれ女の子と男の子の30%以上が肥満だったそう。
中国や中東諸国でも増加が目立ったそうです。
日本をはじめ高所得国では増加が頭打ちだが、米国は依然高いようです。
報告書はWHOと英インペリアル・カレッジ・ロンドンの共同研究結果。
体重と身長から算出する体格指数(BMI)を用い、200カ国・地域のデータを分析したのだそう。
1975年には肥満の子供は約1100万人で割合も1%未満でしらが、2016年には約1億2400万人と10倍以上になり、割合も女の子約6%、男の子約8%だったそうです。
一方で、痩せ気味と痩せすぎの子供も計1億9200万人おり、特にインドで深刻なのだそう。
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